【レッスン】目標達成への"最短距離"その3(最終回)
2023/04/14
こんにちは!小林滉三です。
今日も東京は穏やかな陽気でしたが、明日は一日雨だそうです。
皆さまはいかがお過ごしですか。
3回連続で綴っております「目標への"最短距離"」シリーズ。
指導する中で教える側にとって大切だと思ったことを、お伝えしてきました。
今回は最終回。
③ 教わる側にとっての"最短距離"を常に考えて、軌道を修正すること。
です。
実はこの事を言いたくて、ブログを書き始めたら長くなりすぎて、3回に分けたのでした。
きっかけは、最近始めた視唱のレッスンでの出来事です。
(視唱というのは、旋律が書かれた楽譜をみてドレミで正しく歌うことです。)
今レッスンを受けている生徒さんは、1ヶ月後のオーディションで視唱の試験があるため、それに向けて視唱の能力を鍛えています。
そして指導者(私)は視唱ができるようになるための、最短距離を理解しています。
具体的には、たとえば音程や調、音階を正しく捉えられるように、それぞれの音程を歌い分ける、調号を見て瞬時に調を把握する、長音階・短音階(自然・和声・旋律の3種類)を歌うといった練習です。
つまり、前々回からのブログでいう①②はクリアしている状態です。
ある時レッスンで課題を歌ってもらった時に、どうしても取れない音があって、
「ここの調は○○で、前の音との音程はこうだから」と"音程の練習"をさせたのですが、どうも一向に取れるようにならない。
それでご本人に「どうしてここの音が取りにくいのか」を尋ねて色々話をしたところ、その方は旋律を歌う際、無意識に和音を感じていて、その和音に含まれる音を歌っているらしきことが判明したのです。
旋律だけ見て和音を感じる技術というのは、音程や音階を歌うよりもずっと高度なことなので、私はオーディションまで時間がないからと敬遠するつもりでした。
しかしその方は歌がご専門で、普段から旋律と歌詞が書かれた"伴奏付きの"楽譜で歌うのが当たり前なので、知らず知らずのうちに和音の感覚が身についていたのだと思います。
それからは、旋律から和音を考える練習や、和音を歌う練習を積極的に取り入れるようにしました。
今回何が言いたいかと申しますと、
「教える側にとっての最短距離」が必ずしも「教わる側にとっての最短距離」になるとは限らないということです。
指導者は教わる側が目標へ辿り着く最適な方法を、常にアップデートし続けないとならないのです。
ちなみに件のレッスンではその後、そもそも楽譜をドレミで読むのが苦手な方だということも判明し、次回からは読譜の練習も取り入れることになっています。
指導者として模索の日々が続いていますが、こういう"最短距離"をアップデートする瞬間が一番楽しいですし、やりがいを感じます。
それではまた。
いつもお読みくださりありがとうございます♪
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小林 滉三
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