【レッスン】合唱指導から得た気づき
2023/04/27
こんにちは!小林滉三です。
今日は私が伴奏している合唱団の練習があったのですが、
ご指導くださっている先生のお話を横で聞いていて、「これは歌だけじゃなく、ピアノにも共通することかもしれない」と気づかせていただいたことを、書きたいと思います。
そのお話があったのは、発声練習が終わって曲を練習し始めた直後のタイミングでした。
発声練習では響きのある良い声で歌えていたのに、曲の練習になると途端に苦しくなってしまう、というシチュエーション。
おそらく殆どの声楽関係者が、誰しも一度はする経験だと思います。
その原因は何か。先生曰く「歌おうとしてしまうから」。
えっ⁉︎合唱の練習なのに、歌おうとするのが何でいけないの?って思いますよね。
つまりこういう事だそうです。
発声練習で良い声が出せるのは、良い声を出そうとしたからではなくて、
「良い声を出すために必要な身体の使い方をしているから」
正しい身体の使い方をすれば、自ずと良い声は出ます。勿論いきなり一番良い声が出る訳ではありませんが、少なくとも発声的に間違った声にはならないし、その声は次に繋がります。つまり、歌えば歌うほど良くなっていきます。
しかし、いざ曲を歌うとなった時、人はいろいろと考えます。
一番陥りがちなのは「上手く歌いたい」と考えてしまうこと。
そして「さっきの発声練習で出ていたあの"良い声"に近づけたい」から、良い声を出そうとしてしまう。結果として、声が硬くなってしまうのだそうです。
私がこのお話を聞いて「ピアノも同じかもしれない」と感じたのは、
ピアノも上手く弾こうと思っても、決して良い演奏にはならないからです。
上手く弾こうとすると、必ずどこかしら無駄な力が入って、身体が不自然な動きをせざるを得なくなります。指が回らなくなるだけなら良い方で、筋を痛めたり、身体に歪みが生じたりして、演奏活動自体に支障が出てしまうこともあります。
私もかつては「上手く弾きたい」と、力任せにピアノを弾いていました。正しい身体の使い方を教えてくださる先生に、中々出会えなかったのです。
ハノンのような基礎練習をこなすだけでも、身体の疲労がもの凄かったのを思い出します。
「本当はシンプルなのに、自分でややこしくして、複雑化して、結果難しくしている」と、その合唱の先生は仰っていました。
私も、自分で難しくしてしまっている問題がないか、改めて考えながら演奏に臨みたいと思いました。
もしかすると歌やピアノに限らずすべての楽器、また音楽に限らずすべての方々が向き合う問題に、共通して言える"課題"かもしれませんね。
今日の合唱団は10月の演奏会に向けて練習に励んでいます。
そちらのお知らせページも、よろしければ是非チェックしてみてくださいね。
それではまた。
いつもお読みくださりありがとうございます♪
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小林 滉三
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