コンサート見聞録
2023/05/02
今日はこんなコンサートに行ってきました!
こんにちは!小林滉三です。
ひっさしぶりの現代曲のコンサートでした!
私は芸大作曲科出身のくせに、学生時代にいわゆる"現代音楽"を感性的にまったく受け入れられなくて、そちらの道にさよならバイバイして久しい人間なのですが、
最近たまに聴きに行くだけなら面白いと感じるようになってきました。
(今思えば、学生のころは精神的に幼すぎたのでしょうね)
昨日とあるお仕事場でご一緒した、音楽に関しては素人の方が、
ウェーベルン(20世紀前半の、無調作品の一角をなした作曲家)の作品を聴いて「ホラーみたい」と仰っていましたが、
感覚的には私も似たようなもんです😅
作曲科の後輩で、現代音楽の世界でバリバリ活躍されている方が司会をされてらしたのですが、
言ってること半分くらいしか理解できませんでした笑
他の作曲家の方も演奏家の方も、それはそれは濃い内容を流暢に喋っていらして、
「ああ、頭良い人が喋るとこういう話し方になるんだな」と、超どうでもいいところで感動していた私はどんだけ🐴🦌(以下略)
現代曲って、私は2種類あると感じていまして。
ひとつは他の時代の曲と同様、音楽作品としてきちんとまとめられているもの。
もうひとつは、奏法や演奏効果を実験的に試すことに主軸を置いている作品です。有名なのはジョン・ケージの《4分33秒》でしょうか。
今日の演奏会は、後者の作品が多い感じがしました。
以前の私だったら、どれもこれも音楽作品として聴こうとしてしまうので、おそらく辛くて仕方なかったと思います😂が、今は
「ああ、この曲はこういうことを実験してるんだな」と一歩引いて聴けるようになって、楽になりました。
今日に至っては抱いた感想が
「あ、今の音はオペラだったらこういう場面の効果音で使えるな」とか。笑
もはや本当に作曲科出身なのか疑いたくなるレベルですが😱
でも考えてみたら、オペラにしろ器楽にしろ、将来作品の中で使える音、使える奏法を発掘するために、こういった実験的な作品が存在するのであって、
この混沌渦巻く時代の中でも音楽史のページを進めてくださっている作曲家の皆さまには、心から敬意を表します。
それにしても、作曲家ってよくもまぁ色んなことを思いつくものですね。(他人事)
ちなみに今日の演奏会は、実験的なものばかりではなく、
冒頭にメシアンのヴォカリーズ、終曲にショーソンの詩曲が置かれていて、こちらも素晴らしい演奏でしたし、
新曲(再演含む)の中にも音楽作品として構成がよく練られているものもあって、充分に楽しめました!
(プログラムの最後に「SNS等でぜひ感想をお寄せください」みたいなことが書かれていたんですが、
こんな薄っぺらい感想、絶対に送れません🤫笑)
余談ですが…
内容とはまったく関係なく、ひとつだけ耐えられなかったことが。
杉並公会堂小ホールの椅子、可動式なのですが、座り心地がとてもよろしくなくてですね…
以前からそうだったのですが、今回も例によって身体のあちこちが痛くなりました😢
コンサートの内容ではなく、椅子のせいでその場にいるのが苦痛になるのは、悲し過ぎます…。
杉並公会堂小ホールとオペラシティのリサイタルホールと旧奏楽堂は、本当に座り心地をどうにかしてほしい😭
以上、余計な話でした。
それではまた。
いつもお読みくださりありがとうございます♪
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小林 滉三
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