【クラシック】三善晃・反戦三部作コンサート
2023/05/12
こんにちは!小林滉三です。
久しぶりに上野へ行ってまいりました!
駅の改札の場所が変わってから数年経ちますが、未だに慣れません💧
学生時代の癖って中々抜けませんね。
学生時代といえば、私が芸大に入って初めて作曲したのはヴァイオリンとピアノのための二重奏作品でした。
ピアノソロから始まる曲なのですが、書き始めた当初はヴァイオリンのソロから始めようとしていて、
その段階で初回のレッスンに持っていった時に、担任の土田英介先生から「聴いてみなさい」と勧められたのが、三善晃先生の《響紋》でした。
レッスンを終えた足で大学の図書館に行き、スコアとCD(レコードだったかもしれません)を借りて、
初めて響紋を聴いたあの日の衝撃は、
未だに忘れることができません。
「スコアを全く追えない」というショックと共に、強烈に記憶に焼き付いています。
いつか生で聴いてみたい、という15年越しの夢が本日ようやく叶いました。
三善晃先生の「反戦三部作」コンサート@東京文化会館
2023年は生誕90年、没後10年にあたる年なんだそうです。
亡くなられてからもう10年経ったんだ‼︎…とちょっとビックリ。
そりゃあ、学生の頃を懐かしむ程度に歳も取るわけですね😅
おまけに「三部作」と呼ばれる、レクイエムと詩篇も聴けて嬉しかったです。
こんなコンサート滅多に無いのではないでしょうか。
書かれた年代順に、
前半にレクイエム、後半に詩篇→響紋というプログラムでした。
響紋だけ児童合唱+オーケストラという編成なのですが、
東京少年少女合唱隊の子たち、遅い時間まで出番待ちして、難しい曲を見事に歌いきって、素晴らしかったです‼︎
もちろん、レクイエムと詩篇を歌われた東混と武蔵野音大の合唱も、都響も、指揮の山田和樹さんも本当に素晴らしかった。
終演は21時過ぎでしたが、舞台から人がいなくなってからも暫く拍手が鳴り止みませんでした。
響紋という作品は冒頭「かごめかごめ」の童謡がアカペラで始まるのですが、
そこにオーケストラが歌とまったく関係なく、鋭く切り込んでくるのです。
学生時代の師匠はヴァイオリン一本で始まっている私の楽譜を見て、「ピアノがどうやって加わるか」という可能性のひとつを提示してくださったのだと思います。
(結局ピアノソロから始めることにしたので、折角いただいたアドバイスを不意にしてしまったわけですが😵笑)
ただ、当時聴いた感想としては感動よりも恐怖の方が勝っていて、
最後の「うしろのしょうめんだ〜あれ」がマジでホラーでした😂
その後何回か聴くうちに恐怖を克服し笑、今では大好きな曲のひとつです。
三善晃《響紋》
皆さまも、どれだけ怖い曲なのかを是非味わってみてはいかがでしょうか😁(違うそうじゃない)
それではまた。
いつもお読みくださりありがとうございます♪
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小林 滉三
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