私にとっての"指揮"【黄昏のメリー♡ウィドウ】公演間近！！

お久しぶりです！小林滉三です。

４ヶ月ぶりのブログ更新でございます(おい)

 

本番が近づいたから、という訳ではないのですが、何となく今日はブログを書く気になりました。

これを機にコンスタントにブログ更新していこうホントに。。💦

 

さて、

１１月の本番１発目が近づいてまいりました！！(↑チラシをご覧ください)

 

11/5（土）亀有リリオホールにて、

《黄昏のメリー♡ウィドウ》

いよいよ今日から会場入りです！！

 

前日のゲネプロを経て、5日が本番。

昼夜２回公演、昼と夜とでキャストは変わりますが、私はどちらの組も指揮を務めます！

 

なので、ゲネプロ２回、本番２回🔥

実質２日間で計４公演やるようなもんで、周りの方から「大変だね〜」とお優しい言葉を頂くのですが、

わたくし負担がデカければデカいほど燃える人間なので、おそらく気合いで乗り切ります✊

(むしろ燃え尽きた後が心配。この後も大事な本番が続きますゆえ😢)

 

今年の３月に東京室内歌劇場のオーディションに飛び込み、会員となってから初めて関わるオペラ公演。

いきなり指揮という大役を拝命して、しかもキャスト表には大御所の先生方のお名前がズラリと並び、最初は戸惑うことばかりでした。が、

すべての稽古を終えた今、これまでの出来事すべてがもの凄く貴重な学びになっている事に気づかされて、

指揮のお役目をいただけた事に心から感謝しています。

 

ちなみにこちらの公演、前回の公演から４年の時を経ての再演なのですが(私はもちろん初参加です)、

前回公演時は指揮者がいなかったそうです。

 

それはそれで凄い事だと思いますが、

いなくても演奏が成り立っていた指揮を今回は"置いた"こと、その役目が自分にあてられたこと、

その意味をずっと考えながら稽古場に足を運んできました。

 

指揮って正解がないので、指揮者のタイプや指揮の形、あるいは同じ作品でも音楽の作り方は、世の中に無数に存在します。

私は正直、自分が指揮が上手いとは思っていませんし、音楽に強い拘りがある訳でもありません。なんなら「自分がいなくても演奏が成立している」まさに前回公演のような状態が理想です。

 

だからこそ「歌手にとって心地良い音楽」をなるべく邪魔したくない。

最低限合わせなきゃならない箇所とか、歌手が困った時に助け舟を出してあげられれば指揮者はそれで良くて、あとは舞台上の一人一人が、演出に応じて好きに演じ、好きに歌って輝いてほしい。

その手綱を引いて、作品全体としての音楽が崩壊しないようにまとめるのが私の役目だと思っています。

 

…こんな考え方、大方の音楽関係者は「指揮者失格だ」と言うかもしれません。

そうです、本当は「どういう音楽の作り方、指揮の振り方をしたら歌手の魅力を最大限引き出せるか」を考えるのも指揮者の仕事だと思います。

でも、私はまだその次元には達していません。だからせめて、歌手の個性を最大限生かしてあげたい。間違っても、個性を殺すことだけはしたくない。

これが今の私にとっての精一杯の"指揮"です。

 

最後の稽古を終えて、力不足の自分なりに頑張ってきた方向性が、少なくとも間違ってはいなかったと、少しだけ感じることができて嬉しくなり、

ブログを書くに至りました。

 

それにしても、両組とも個性派揃いのキャストの皆さまのお芝居、かなり濃厚に仕上がっております😁

私は通し稽古の後、腕よりも肩よりもお腹が一番痛かったくらい笑い転げました笑

 

さあ、ゲネプロを経て、どんな本番になるのか。本当に楽しみです！！

 

まだお席に余裕があるそうですので、11月５日は是非亀有まで足をお運びください！！

 

それではまた。

お読みくださりありがとうございました。