【ピアノ伴奏】貴志康一という作曲家
2023/04/10
こんにちは!小林滉三です。
東京はここのところ、傘が折られてしまうような天気が続きました。
昨日は久しぶりに穏やかでしたが、ちょっと肌寒かったですね。
3日前の話ですが、日本歌曲の伴奏を(歌なしで)レコーディングするお仕事があって、弾いてまいりました。
基本的に歌曲の伴奏は歌の呼吸に合わせて弾くものなので、
伴奏者の本音としてはレコーディングは歌と一緒にやりたいのですが…まぁその話は置いときましょう。笑
山田耕筰《野薔薇》
宅孝二《林檎の花が降り注ぐ》
貴志康一《かごかき》
橋本國彦《お菓子と娘》
多忠亮《宵待草》
以上の計5曲をレコーディングしました。みなさんは何曲ご存知ですか。
私は恥ずかしながら、《野薔薇》と《宵待草》以外は初めて知りましたが、どの曲もとても素敵な作品でした。
日本歌曲は、まだまだ知らない名曲が山ほどあります😌
さて、《かごかき》を作曲した、貴志康一という作曲家。
実は先月、テノールの友達に伴奏を頼まれて同行した歌のレッスンで、
貴志康一の《天の原》という作品を取り上げたばかりでした。
歌詞は阿倍仲麻呂の辞世の句で有名な「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」だったのですが、
そこで貴志康一の名前を初めて知り、そのテノールの友人から
「《かごかき》が有名だよ」という話を聞いたばかりでした。
あまり広く知られていない作曲家の作品を、全然別の場所で伴奏することが2作品続いたので、どんな人だったのか気になって調べてみました。
1909年生まれ、1937年没。
指揮者、作曲家、ヴァイオリニストとして華々しく活躍するも、28歳の若さで夭逝しています。
スイス・ドイツへ留学し、巨匠フルトヴェングラーの元で日本人指揮者として初めてベルリン・フィルと共演、
日本初のベートーヴェン《第九交響曲》暗譜での指揮、
ピアニストの大家、ヴィルヘルム・ケンプとの共演、
などなど、日本のクラシック音楽史上、間違いなく稀有な存在の方でした。
最後は心臓麻痺で亡くなられたそうですが、
もしもっと長生きしていたら、どんな事を成し遂げていただろうか… と考えずにはいられません。
私は今年で35になりますが、彼の生涯であればもうとっくにこの世には居ないことになります。
生かされていることに感謝して、一日一日を大事に生きていきたいと思います。
ちょっと感傷的になっちゃいました。笑
たまにはいいか😆
それではまた。
いつもお読みくださりありがとうございます♪
----------------------------------------------------------------------
小林 滉三
〒150-0013
住所 : 東京都渋谷区恵比寿4-9-5 マンションニュー恵比寿501
電話番号 : 090-3579-6702
FAX番号 : 03-3473-5857
理想のピアノ音楽をご提供
心安らぐクラシック音楽をお届け
----------------------------------------------------------------------